シラクーザと聞いて、そこはどこ?と、思いませんか?
私はミラノにイタリア語を勉強に行きました。
その時に友人エミとアキラくんの3人で、シラクーザを訪れます。
私はシラクーザを知りませんでした。
3人で旅の計画を立てた時!
思わずエミに、「シラクーザはどこにあるの?」と、聞いてしまいます。
シラクーザのことについてはこちらを読んで下さい。
【旧市街のオルティージャ島散策】
オルティージャ島とはシラクーザの旧市街。
本土とは橋でつながっています。
私たちは橋を渡って、オルティージャ島に入ります。
旧市街と言っても、イタリア本土の観光地とは違い人が少ない。
イタリアの南でも、三月はまだ涼しいです。
ただ日差しは厳しかったので、日中は体感温度は20度をこえるぐらい。
歩くにはちょうど良い気温でした。
オルティージャ島へ渡る橋の近くには、小さな漁船が見えて、観光地というよりはさびれた漁村のようなイメージ。
晴れると海の色がきれいなので、海沿いをお散歩。
人が少なくて治安のよさを感じ、安心して歩くことができました。
オルティージャ島の半分ぐらい歩いたところで、パピルスのシゲっている池のような場所が見えます。
そこはアレトゥーザの泉と呼ばれていて、ギリシャ神話のお話から名付けられた神秘的な場所!
アルテミス女神に仕えていた妖精のアレトゥーザが、水に変わったというお話があります。
島の先の方にはマニアーチェ城があります。
私たちはその近くまでは行かず、バロックの建物があるドゥオモ広場へと向かいました。
【ドゥオモ広場のバロック建築】
シラクーザでエミが見たかった広場が、ドゥオモ広場です。
シチリア島には活火山のエトナ山があり、地震が多い島。
16、17世紀の2回の大地震で大きく街が破壊され、その後再建したバロックの建物が美しい広場でした。
イタリアでのバロック建築はローマで16世紀後半に始まり、教会建築に使われて広がっていきます。
ローマでは教会の内装を豪華にすることが、主流でした。
シチリア島では、地震の後の街の再建にバロック建築を用いたのです。
バロック建築は動きがあり装飾が豪華です。
建物に用いると、街のふんいきを華やかにすると思いました。
私が1番印象に残ったのは、大聖堂!
何故なら❓
大聖堂の中に入ると、紀元前5世紀のアテナ神殿のドーリア様式の柱が残っていたのです。
中は外観とは全く違うので、とても不思議な感じがしました。
建物が再建されるときには、残ったものは壊して新しい建てるのではありません。
再利用できる物は残して再建したからこそ、このような不思議な建物が生まれました。
どの時代でも、宗教の中心は同じところにある。
7世紀にはキリスト教の教会になりました。
今の大聖堂の外観は17世紀の地震の後、18世紀にバロック様式で作られたものです。
ドゥオモ広場の周りは、バロックに修復された建物が多くて、ここだけは優雅な雰囲気がします。
大聖堂以外には、聖ルチア教会には、カラバッジョの"聖ルチアの埋葬"の絵画❗️
この広場だけでも、見所たくさんなのです。
【オルティージャ島の下町】
帰りは反対側の海沿いを歩いて、アポロ神殿跡を見て市場に行きました。
市場は下町の味があり、チーズ、魚、肉色々な食材もあり楽しいです。
お土産に良いものも売っていました。
オススメは、シラクーザ近くのチョコレートの街"モディカ"のチョコレート!
シチリア産チーズ、ケッパー、おつまみ用オリーブ!
特にオリーブは、シチリア人は優しいから味見させてくれる。
種類も多く、自分の好きな物を選べます。
ミラノでも、日本と比べると安いと思ったけど、さらに野菜も安い!
食材が安くて新鮮なのに、感動です。
ドゥオモ広場の華やかさとは違い、一歩奥に入ると下町の古い建物。
まったく雰囲気が違う場所があり、あきない散策でした。
旅ができるチャンスに恵まれた時には、旅をしましょう。
本やガイドブックでは、わからない!
行ってみなければわからない事がたくさん。
"百聞は一見にしかず"という言葉があるように、旅は勉強。
人生の宝になるなぁと思いました。
旅ができる!という幸せに感謝です❣️
コメント