ミラノの近くで、簡単に観光できる街というと、どこでしょうか?
私はミラノの語学学校でイタリア語会話コースに入っています。
もまもなくコースも終わり!
クラスメートたちで、日帰り旅行をしようとすることになりました。
今日はミラノ近郊の街をご案内します。
【ベルガモへの日帰りの旅】
ミラノから簡単に行くことができて、中世の雰囲気を持つ、ミラノ人にとって人気の観光地ベルガモ!
私も大好きな街。
車でも電車でも約1時間ぐらいで、簡単に行けてしまう距離。
電車だと国鉄でベルガモの駅まで行き、そこから観光の中心のチッタアルタ(Citta Alta)まではバスかケーブルカーで行く事ができます。
ベルガモはチッタアルタとチッタバッサに別れている。
チッタアルタは、アルタが高いという意味なので丘の上の旧市街、チッタバッサは駅がある新市街です。
【ベルガモの歴史】
まず、簡単にベルガモの歴史をお話します!
ベルガモは、ケルト人が作った街ベルゴムムに由来します。
中世には自治都市になり、スアルディ家やコッレオーニ家が力をもっていた。
そんな中、ひそかに田舎で力をつけてきたのが13世紀オモデオ家!
ヨーロッパの郵便局の元をつくった貴族です。
その後ベルガモの支配はミラノ、15世紀からベネツィア共和国が崩壊するまでベネツィアの支配になりました。
また、ベルガモは作曲家ドニゼッティの生まれた街でもあります。
【ベルガモの観光】
私たちは旧市街まではバスで行き、そこからは歩いて散策することにしました。
チッタアルタのケーブルカーの駅前広場から歩きはじめます。
駅前から大聖堂への道は、中世時代から力を持っていた元貴族の宮殿の建物が並んでいる。
ベルガモの旧市街にも教会が多い!
その中でも観る価値があり、無料で見学できる教会を見ていきました。
大聖堂の広場にはサンタ・マリア・マッジョーレ教会!
中を17世紀に改装したバロック様式の美しい教会!
壁面は聖母マリア様の一生を描いたタペストリーでかざられ、身廊には作曲家ドニゼッティのお墓もあります。
広場にはもう一つ見る価値のある美しい教会"コッレオーニ礼拝堂"
この教会は、15世紀のベルガモ領主バルトロメオ・コッレオーニが自分と娘のお墓とするために作った教会だそうです。
"ベルガモの全ての建物の中で、最も美しく豪華な建物にする。"という領主の願いのもと、建てられたロンバルディア・ルネッサンス様式。
中に入ると当時の権力を思わせるように、豪華です。
今ではベルガモは大きな街ではありません。
しかし、旧市街の立派な建物をみると、力を持っていた貴族が多かったのも良くわかりました。
【バロック建築】
ヨーロッパで教会を見学しているとよく” バロック建築” という言葉を耳にしませんか?
さて、バロック建築とはなんでしょうか?
ここで少しバロック建築の話をしたいと思います。
私は同居人のエミが建築を勉強していることもあり、ヨーロッパ建築に興味をもつようになりました。
その中でも、バロック時代の建物は特に美しいと思います。
教会や宮殿建築に良く用いられるバロック様式は、ちょうど16世紀の宗教革命のあと、カトリックの力が弱まっていた頃にうまれました。
バロックとはポルトガル語の"バロッコ(歪んだ真珠)"という言葉から来ています。
その言葉どおり、曲線が多く使われ、動きがあり華やか、男性的な力強さを感じる建築様式!
フレスコ画のような絵画も多く、多くの芸術家も生まれました!
ちょうどカトリックの力が弱まってい時代です。
カトリックの教会が、権力を信者や世の中に見せるのにうってつけだった、ということが理解できます。
建築物という観点からヨーロッパの教会を見ていくと、楽しいと思うので参考にしてください。
イタリアは語学だけでなく、いろいろな事に興味をもち学べる国。
見所がたくさんあるイタリアに来てよかった、と感じました。
私の知らなかった世界を勉強している友人との出会いは、私にいろいろ知識を与えてくれます!
出会った友人たちに感謝❗️
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